Blog 又五郎通信

2026/06/25 10:30

「甘酒」と聞くと、冬に飲む温かい飲み物を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
甘酒は「飲む点滴」と呼ばれるほど栄養価が高く、江戸時代には夏バテ防止の栄養ドリンクとしても親しまれてきました。
近年では、発酵食品ブームの高まりもあり、美容や健康を気遣う方々に再注目されています。
甘酒には大きく分けて「①酒粕甘酒」と「②米麹甘酒」の2種類がありますが、今回はアルコールを含まない②米麹を使った甘酒をご紹介します。
さらに、使用する麹を「玄米生麹」にすることで、白米麹にはない玄米ならではの風味と栄養を丸ごと取り入れ
られるのです。
玄米生麹を使った甘酒の基本レシピから、失敗しないコツ、アレンジ方法までご紹介させていただきます。
体にやさしく、家族みんなで楽しめる自家製甘酒を暑くなるこの季節だからこそ、ぜひ作ってみてください。

玄米生麹とは?
こうじは、日本の伝統的な発酵食品に欠かせない存在で、蒸した米や麦、大豆に麹菌を繁殖させて作ります。
その中でも、今回の甘酒に使う「生麹」は、乾燥麹とは異なり、麹菌が生きたままの状態で酵素力が高く、香りや旨みがしっかり感じられるのが特徴です
生麹には「白米麹」と「玄米麹」がありますが、特に健康と美容を意識する方におすすめしたいのが「玄米生麹」です。
玄米生麹とは、白米ではなく玄米を原料にした生の麹のこと。玄米は精米されていないため、ぬか層と胚芽が残っています。
この部分には、白米には含まれない多様な栄養素がぎゅっと詰まっています。
たとえば、玄米にはビタミンB群が豊富に含まれており、糖質や脂質の代謝をサポートして疲労回復を助けます。
また、食物繊維が白米の約6倍ともいわれ、腸内環境を整える働きが強いため、腸活を意識する方にぴったりです。
腸の調子が整えば、肌荒れの原因となる老廃物の排出もスムーズになり、自然と肌コンディションの改善が期待できます。
さらに、玄米には抗酸化作用があるとされるビタミンEやフェルラ酸、フィチン酸などのポリフェノール類も含まれており、体内の活性酸素を抑えてエイジングケアを助けます。
これに対して、通常の白米麹はこれらの栄養素がぬかとともに取り除かれてしまうため、玄米麹に比べるとビタミンやミネラル、食物繊維の含有量が少なくなります。また、玄米生麹は白米麹に比べて香りやコクが深く、ほのかに香ばしい風味が特徴です。
玄米特有の甘みと旨みが甘酒にも引き継がれるので、白米麹で作る甘酒とはひと味違う奥深い味わいを楽しめます。
普段の食事だけでは不足しがちなビタミンB群や食物繊維を、甘酒という形で手軽に摂れるのも玄米生麹の大きな魅力です
無理なく美味しく取り入れられる発酵習慣で、体の内側からキレイと元気をサポートしてくれる――それが玄米生麹を使った甘酒の大きな魅力なのです。

甘酒とは
甘酒には「①酒粕甘酒」と「②米麹甘酒」の2種類があると先に説明しましたが、
酒粕甘酒は、酒粕をお湯で溶いて砂糖を加えたもので、微量のアルコールを含みます。
一方、米麹甘酒は麹の酵素の力で米のデンプンを分解し、自然な甘みを引き出したものなので、ノンアルコールで小さなお子さまや妊娠中の方にも安心して飲んでいただけます。
砂糖を使わずにほんのり甘くなるのは、麹に含まれる酵素が米のでんぷんをブドウ糖に変えてくれるからです。

さらに、麹甘酒には腸内環境を整えるオリゴ糖や食物繊維、ビタミンB群などが豊富に含まれており、「飲む点滴」と呼ばれる所以でもあります。
甘酒の基本レシピ

【材料】(出来上がり約1リットル分)
・米生麹:200g(今回は玄米麹を使用しています。)
・ぬるま湯(50〜60℃):400〜500ml

【必要な道具】
・炊飯器温度計(あれば便利)
・ボウル
・スプーン

甘酒づくりで最も大切なのは温度管理です。60℃前後を保つことで、麹の酵素が最大限に働き、自然な甘さが引き出されます。
①麹をほぐす:
玄米生麹は塊になっていることが多いので、手でやさしくほぐして炊飯器に入れます。
②材料を混ぜる
麹が入った炊飯器に60度のぬるま湯を少しずつ加え、全体をよく混ぜます。
③保温する:
炊飯器の蓋を少し開けたまま「保温モード」で8〜10時間ほど置きます。温度が上がったり下がりすぎないよう、2~3時間おきに混ぜて様子を見ましょう。


出来上がり:
全体がとろりとして、しっかり甘みが出ていれば完成です。粗熱を取ったら冷蔵保存し、3〜5日以内に飲み切りましょう。粒がきになる場合には、ミキサーやブレンダーで混ぜるとなめらかになります。

※失敗しないポイント
温度が低すぎると甘くならず、高すぎると酵素が働きません。60℃前後を意識するのがコツです。
70度以上になると発酵が止まってしまいます。
応用編:バリエーションレシピ
玄米生麹を使った甘酒は、基本の作り方をマスターすれば、材料や発酵時間を少し変えるだけで、自分好みの味わいや楽しみ方が広がります。
ここでは、特におすすめのバリエーションレシピをいくつかご紹介します。

◎ 雑穀をプラスした栄養たっぷり甘酒
もっと栄養価を高めたい方は、雑穀米をプラスしてみてください。例えば、黒米、もち麦、ひえ、あわなどを少量白米ごはんに混ぜてお粥のように炊いてから炊飯器で保温時に投入すると、味に奥行きが出て、彩りもきれいです。雑穀に含まれるミネラルや食物繊維も一緒に摂れるので、健康志向の方にぴったりのアレンジです。

◎ 豆乳でまろやか豆乳甘酒
出来上がった甘酒に無調整豆乳を加えて温めると、まろやかでクリーミーな豆乳甘酒に変身します。豆乳を加えることで植物性たんぱく質も摂れ、腹持ちが良くなるので朝ごはん代わりにもおすすめです。
ポイント豆乳を加えるときは、甘酒と豆乳を1:1程度で混ぜ、沸騰させないよう弱火で温めましょう。豆乳は高温で分離しやすいので注意です。

◎ フルーツ入り甘酒
甘酒にフルーツを加えると、デザート感覚で楽しめます。おすすめは、バナナやりんご、いちごなど、自然な甘さと酸味のあるフルーツです。
出来上がった甘酒に完熟したバナナをつぶして混ぜる、りんごをすりおろして加える、いちごを刻んでトッピングするなどなど、アレンジは無限大です。
朝のフルーツヨーグルト感覚でお子さまのおやつにもぴったりです。
◎ スパイス甘酒
冷えが気になる方には、生姜やシナモン、クローブなどのスパイスを加えた甘酒がおすすめです。
例えば、温めた甘酒にすりおろし生姜を少々、シナモンパウダーをひと振り加えるだけで、体を内側からポカポカにしてくれます。スパイスの香りでリラックス効果も得られます。

◎ 発酵時間を調整して甘さを変える
発酵時間を変えることで甘酒の甘さも自由に調整できます。長く保温すればするほど、麹の酵素が米のデンプンをより多く分解し、甘さが増します。逆に、甘さを控えめにしたい場合は、6時間程度で切り上げてもOKです。
途中で味を見ながら、お好みのタイミングで止めてください。甘さ控えめの甘酒は料理に使いやすく、味付けの幅が広がります。


その時の気候や湿度で発酵度合が変わってくることがあるため、甘酒を毎回同じような甘味や柔らかさに作るのは難しいものです。
しかし生麹でつくる自家製甘酒は、体にやさしいだけでなく、毎日の暮らしに小さな贅沢と安心をプラスしてくれる発酵ドリンクです。
市販品では味わえない、作りたてのフレッシュな甘みと、玄米ならではの香ばしさとコクを存分に楽しめるのが、手作りの一番の魅力です。
また、白米麹に比べて玄米生麹は、食物繊維やビタミン、ミネラルが豊富で、腸内環境を整えたり、美肌づくりをサポートしたりと、健康と美容を両面から支えてくれる心強い存在です。
忙しい毎日でも、少しの時間と手間をかけるだけで、家族みんなで安心して飲める無添加の甘酒が作れます。甘酒はそのまま飲むだけでなく、冷たいデザートとして、朝のスムージーに混ぜて、料理やお菓子作りの甘味料としてと、幅広い使い方ができる万能発酵食品です。
甘さや味わいを自分好みに調整できるのも、手作りだからこそできる楽しみの一つです。
これからの毎日に、玄米生麹でつくる甘酒を取り入れて、体の中から整える習慣を始めてみませんか?小さな一杯が、あなたと大切な人の健康と笑顔を支える大きな力になるはずです。
この記事を参考に、楽しく、発酵の恵みを毎日の暮らしに役立ててください。

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